リレーエッセイ11月
おいでまっせ!!山都町 中島 由乃
残暑が厳しい熊本もやっと秋らしくなり、山々では紅葉が始まっています。海より山派の私は、よく山手の方へドライブへ出掛けます。この時期はススキが黄金に輝き、空気も澄んで気持ちが良い季節です。なぜ山派かというと、私の田舎は山都町、旧清和村です。母方の里になります。有機農業日本一、文楽の里としても有名です。大変自然が豊で、是非1度はいらしていただきたい!と山都町の親善大使のつもりです。夜になると星が溢れる様に見えます。幼少期、夏休みには必ず山都町へ訪れていました。今は亡き祖母が夏休みの宿題の自由研究として山の花々の押花を一緒に作成、地元の食材での料理、親戚宅の農業の手伝い、透き通った川でのヤマメ釣りなど沢山のことを教えてくれたました。祖母は私が子どもを産んだと同じくして入れ替わるように癌で亡くなってしまいました。仕事をしながらの子育ての中、保育園に馴染めない長男、やんちゃな次男を夏の間、伯母が山都町で預かってくれることになりました。過疎化が進んでいる山都町は子どもが珍しい現状になっており、地元の方々にも可愛がられ、私と同じく山都町が大好きな息子達に育ちました。今では長男もすっかり社交的になり、次男は山都町で農業法人を作って山都町へ貢献する!と現在、東京農業大学で学んでいます。その日が来るまで、私も何か役に立たなければ…と少しずつ農業法人の勉強をしています。山都町は人も自然も本当に素敵な所です。訪れたことのない方は是非、山都町へおいでまっせ!!