リレーエッセイ1月
色と光のテクノロジー 上田安子
テレビで「平成」と元号を知らされた時、言葉で表せないなんとも言えない時代の節目を感じました。私はデジタル化した光と色のアートにとても興味があります。平成という時代を色と光のテクノロジーで振り返りたいと思います。人間の知性探求心による進歩、発展に驚いています。ゲーム、アニメの色使い、多様性、LEDによるイルミネーションの輝き、舞台の演出のレーザー光線の複雑に展開する、そのスピード、音楽祭等の装置のデザイン力、ビルの壁や空間を照らすプロジェクトマッピングの映像や夏の花火の美しさ、単純だった万華鏡の仕組みが今はものすごいことになっています。超アナログ人間としては信じられない驚きで畏敬の念さえ覚えます。地デジ化による2Kテレビでも充分美しく、すでに4Kテレビが始まり、16倍も美しいそうで、平成31年1月には8Kテレビが放送されるといいます。4月に次の元号が発表されるその漢字は何なのかと思いめぐらし、やさしく安心感のあるものであって欲しい、そして新しい年は人間の生命に関する科学分野全般に興味を持ちたいと思っています。