リレーエッセイ6月
「旅」 深浦由美子
昨年12月末、娘家族と共に那覇、石垣島、台湾、宮古島、那覇に戻るコースのクルーズ旅行に行きました。今、人気のMSCベリッシマという客室数2,000室以上ある、現在日本に発着しているクルーズ船で一番大きな客船です。ファミリー層が多いカジュアル船なので気軽に乗れ、孫達も充分楽しめるクルーズ旅行でした。
以前、娘とこの船とは違うクルーズ旅行の時は、台風の影響で鳥取県境港市の港に寄ることができず、次の寄港地韓国でも同じ台風の影響で滞在時間が短くなるなどとても残念な思いをしました。今回は天気もいいし、抜港など絶対無い!と信じての出発でしたが、残念なことに波が高い、という理由で石垣島は抜港・・・。またまたショックを受けました。
しかし、旅行というものは、今までもたくさんのアクシデントがありました。
娘が旅行好きということもあり、子ども達とよく旅行しました。それぞれ別の地域に住んでいたので、基本現地集合、現地解散です。15年前の静岡南アルプスに始まり、北海道、石川、富山、大阪、島根、九州各地、沖縄、また海外もイタリア、フランス、スイス、北欧、香港などに私と子ども達で旅行しました。
島根空港集合では、名古屋に住んでいた次男は直行便が無い為、前日深夜、大阪までは新幹線、早朝大阪から飛行機で島根まで来ました。東京から一番早く到着した長男は予約とは違うレンタカー会社へと向かっていました。香港空港集合では、関西空港からの次男の飛行機が約2時間遅れ、香港空港で私と娘、長男は予定がずれたと怒って待っていました。
羽田空港集合でのスイス旅行。一日自由行動があったので私達4人はグリンデルワルトから首都ベルンへ。ゆっくりしすぎて夜気づいた時は、帰りの最終列車が行ったあと!ベルン駅は首都にもかかわらず、夜は駅員さんが一人もいません。到着予定列車のアナウンスが流れていますが、ドイツ語。娘もわかりません。たまたま近くにいた素敵な若いスイス人が話しかけてくれ、帰る方法を教えてもらい、列車、バス(最終でした!)と乗り継ぎしながら深夜遅くやっとホテルに戻りました。翌朝添乗員さんが私達を見るなり「昨夜帰って来られないので、心配で寝れませんでした。」とのこと。平謝りをするしかありませんでした。
北欧での自由行動では、フィンランドからバルト三国のエストニアへ日帰り旅行。白夜なので遅くなっても大丈夫です。
現在それぞれに生活環境が変わり、今までのような旅行はできませんが、いろいろな思い出を作ってくれた子ども達に感謝しています。また愛犬ビリー(2022年12月死去)の世話の為、いつも勝手に留守役を押しつけていた夫にも感謝しています。(かな・・)



