リレーエッセイ3月

(株)永野商店60周年を迎えて   永野順子

あちこちから花の便りが舞い込む季節になりました。ソロプチミスト熊本すみれに入会しまして9ヵ月を迎えようとしています。やっと最近慣れてきたところです。
まだまだ未熟な私ですが本年も宜しくお願いします。
さて、昨年は近年になく厳しく暗いニュースが多かったように思います。一向に上がらない景気、ウクライナ侵略、そして、コロナ禍と挙げればキリがありません。
そんな時、ふと思うこと、自分にできることは?少しでも社会に貢献する!幸い、この度一年もなりませんが、皆様とご一緒にボランティア活動をさせていただくことになり、嬉しく思っているところです。
嬉しいことと言えば、恐縮ですが、今年、永野商店が創立60周年を迎えます。節目でもあることから、2代目社長である主人が昨年の6月末をもって勇退しました。初代が築いた土台の上に2代目が時代を見据えた舵取りをしながら何より大切にしてきたことがあります。世の中の役に立つこと、目先の利益にとらわれないこと、顧客の信頼関係、これらを当社では永野スピリットとして経営のバックボーンとしています。

母としての喜びは、息子三人が協力して事業発展に尽くしているところです。本当に主人と息子達には感謝です。又、4代目となる孫は大学生ですが、いづれか会社を引き継ぐ思いはあるようです。それも楽しみです。
娘のことを一言!
今、ピアニストとして演奏活動の傍ら、後進の指導にもあたっています。
3月には声楽の方達とコンサートを控えています。

又、昨年は永野商店記念誌を刊行しました。熊本市長様にも寄稿していただき当社事業に対し有難いお言葉を頂戴いたしました。
リサイクルの取り組みが挙げられていますが、「自然を守り、人と共生できる環境づくり」を理念に現場では「もっとリサイクル」を合言葉に従業員の皆さんが汗を流しています。

私個人としても、のんびりしているわけにはいきません。
ボランティアスタートにあたり、世の中が少しでも明るくなるよう頑張りたいと思います。最後に私の好きな言葉に昨年京都の清水寺に参拝した後、副住職様から書を書いていただきました。「愛恩刻石」じゅおんこくせきとは、受けた恩は石に刻むように覚えておくということです。
日々常に感謝の気持ちで過ごしたいと思います。今年一年も皆様のご健康と家族が穏やかに過ごせますように。