リレーエッセイ8月

ギリガン博士の素晴らしい人生の創り方  本藤小百合

「ギリガン博士の素晴らしい人生の創り方」って、映画ではなくセミナーのタイトルなんですが、ちょっと心惹かれませんか・・?もう一つのタイトルは
「HERO’s  JOURNEY」。
 このタイトルを見た瞬間心を奪われた私は、オンライン講座に即申し込みました。
この「ヒーローズ・ジャーニー」というのは、世界のあらゆる地域、文化にある神話、物語を貫くストーリーに共通性を見出し、「千の顔を持つ英雄」(ジョゼフ・キャンベルという神話学者)としてまとめられた論文の中にあるひとつの生き方。ハリウッド映画やディズニー映画は大抵このストーリー仕立てになっているというもの。
簡単に言うと、平凡な暮らしをしていた生活(村人)が、何かのきっかけで「呼びかけ(call)」られ、このままではいけないと目覚める。そして慣れ親しんだ暮らしに別れを告げて、未知なる世界に旅に出る(コミットする)。その中で何人かのメンターに出会い、教えを受けながら進む。途中で障害物、デーモンに試されながらもそれを倒していく。そして、いよいよ最後の難関「ラスボスデーモン」と対峙。これまでの経験やメンターからの教えや知恵、自分の中の勇気を振り絞り戦いに挑み、ついにはラスボスを倒す!
そこで、英雄の道は終わり、自分自身が変容したことを知る。
いわゆる映画によくあるストーリーですが、これは私たちの人生にも当てはまる。
どういうことか・・、人生には3種類の生き方がある、とギリガン博士はおっしゃいます。



村人、荒地、英雄の道、という3つです。
例えば、これまで「村人」として平凡に、ちょっとした不満を抱えながらも普通に暮らしていた人が、コロナをきっかけに「荒地」に落ちることもあるかもしれません。でもそれは、「英雄の道」を歩むための合図なのかもしれません。
慣れ親しんだ生活を変える、というのは本当に勇気のいることです。仕事にしろ生活にしろ今まで通りにやっていたい、そう思うのは人間の本能かもしれません。
 私事ながら、仕事においてはAIの進出で自分のやっている業界(社労士)も大きく変わろうとしています。またコロナ禍で産業や組織、雇用も大きく変わる可能性があります。とすれば、仕事を自分自身を、どう変えていけばよいのか・・。このまま「変わらない」という選択肢は、「荒地」に留まることになるのなら、それは絶対に避けたいこと。
一つのヒントとしてギリガン博士は
「ヒーローズジャーニーは、エゴを満足させることをゴールにしていない。Great Creative Lifeの生き方のこと。」
それは、世界に癒しをもたらすもの、愛する人々への貢献という生き方。
その構造を知ることで、自らが英雄の旅を生き、人が英雄の旅を生きることを手助けすることができる。
逆に自分自身がヒーローズジャーニーを生きていなければ、人に対してサポートすることは出来ない。」
とおっしゃっていました。

エゴではない、クリエイティブな人生、愛する人々への貢献
これが自分にとって何を意味するのか、答えを探す日々です。


新入会員の本藤(ホンドウ)と申します。どうぞよろしくお願いします。