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 リレーエッセイ

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すみれメンバーが毎月交替で執筆します

幻の大陸 八重干瀬を訪ねて
平成24年5月
森 由香子
               
 今だかつて聞いた事もない八重干瀬(やびじ)という処へ、友人に誘われるまま4月初旬に行く事となった。八重干瀬とは宮古諸島・池間島の北方沖合約5〜15キロの海域に位置する日本有数のサンゴ礁群。大小100余りの日本最大の台礁群の総称である。

 大潮時に約2メートルほど浮上し、幻の大陸となるのである。船が着くと、私達はサンゴを踏みつぶさない様にゆっくりと瀬上した。いつも映像で見るサンゴ礁からは、きれいな色とりどりのサンゴ群を想像していた私は、うすい緑褐色のサンゴに一寸とまどったが、船を降りる時にわたされた棒をささえにして、岩から岩へサンゴを傷つけない様に進むと、美しいピンクや紫色、黄色と様々なサンゴが残り水の中で花を咲かせているかの様だった。

 珍しいシャコガイや、不気味な生物を見つけては、子供の様にキャーキャー喜んでカメラに納めた。初めて見るサンゴ群に感動し続け、時のたつのも忘れる程であった。帰りの船の合図で乗船し、船の中では沖縄民謡のおもてなしを受け、漲水クイチャーを踊りながら帰路についた。

 宮古島で宿泊したシギラベイサイドスイートアラマンダホテルも各部屋にプール付きで、アンティーク人間となった私は(50年過ぎればアンティークと呼ばれる)、もう少し若い時に訪れて、ゴルフや海をゆっくり楽しめたら良かったなぁ〜と一寸想いをはせてしまった。 貴重な体験に感謝し、残り少なくなった人生を改めて楽しむ気分になった。      



    













        
   
      





              
   
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