|
|
リレーエッセイ |
|
|
|
すみれメンバーが毎月交替で執筆します |
|
|
|
|
|
一日も早い復興をお祈りいたします |
平成23年6月
土井静代
|
3月11日に東北・関東地方を襲った マグニチュード9.0の巨大地震と大津波、それに続発した、福島原子力発電所の事故は、私たちの想像を大きく超えるものでした。
日本は アメリカ、フランスに続く原発大国。
運転中の原発は 54基あり、福島、福井、新潟など限られた地域に集中している。「原子力は少ない燃料で たくさんの電力を作ることができる経済的なエネルギー」として推進されてきた。又「原発は石油や石炭を使う火力発電に比べてCO2の排出が少ないので 地球温暖化対策になる」と考えられ、現在、電力の3割を原子力でまかなっている。20年後には4割以上に増やす計画もある。
ヨーロッパやアメリカでも 原発は温暖化対策にもなると見直されていた。急速に発展し電力不足が予想されている新興国でも原発への期待が高まりアジア、中東など60ヶ国が新たに導入を検討しているそうです。「原発ルネサンス」と呼ばれて世界に利用が広がる動きに 原発先進国の日本での今回の重大事故が急ブレーキをかけそうです。スイスは建設をしばらくは認めないことを決めました。中国も建設を一時中止しました。
今回の原発事故は 便利さと合理性重視の価値観を変えるように 自然が 私たちに教えてくれたのではないでしょうか。自然に寄り添った生き方が、今求められている。
被災地の皆様に心からお見舞いを申し上げます。
そして 一日も早い復興をお祈りいたします。
|
|
|
|