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 リレーエッセイ

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すみれメンバーが毎月交替で執筆します

熊本でオペラ公演を
平成21年11月     
古崎希世子     
 今年も主人が主催するオペラ団体テアトロ・リリカ熊本のオペラ公演の季節が間近に迫ってきました。昨年はプッチーニ生誕150年記念として『蝶々夫人』を、今年はヴェルディ作『椿姫』を上演いたします。主人がオペラ公演を主催して今年で12年目となります。その間、ソロプチミストの皆様をはじめ、本当にたくさんの方々のご協力とご支援を頂きましてここまで続けてくることが出来ました。心より感謝申し上げます。
 
 そもそも、建設業の経営者がなぜオペラ歌手なのか?を考えると、そのきっかけは主人が所属している熊本東ライオンズクラブにあります。20年以上も前になりますが、当時、熊本東ライオンズクラブでは青少年育成のために、サンライズ少年少女合唱団を結成しライトハウスの視力に障害のある子供たちも含めて、健常者と障害者が共に参加する感動的な合唱団を支援活動していました。しかしながら時間の経過と共に子供たちの人数も減少し、我が家の3匹の子豚たちも半ば強制的に団員となっていたのです。

 その時のピアノの先生を通じて、とあるオペラ団体からサンライズ少年少女合唱団にオペラ公演への出演依頼があり、それが我が家とオペラの出会いとなったのです。子供たちから始まったオペラ出演でしたが、「良かったらお父さんも・・・」のお誘いがきっかけとなり、主人とオペラの(二足のわらじ)人生が始まったのです。

 現在、テアトロ・リリカ熊本は「オペラを通じて青少年育成を」の主旨のもと熊本東ライオンズクラブのご支援を頂きながら、2004年より「青少年オペラ体験ワークショップ」を続けています。ワークショップに参加した子供たちがオペラの楽しさに触れ、登校拒否症の子が心を開いてくれたり、音大に進学するきっかけになったり、又卒業して仕事をしながら、テアトロ・リリカ熊本の会員になってオペラ出演をしてくれたりと、熊本の地での青少年育成の輪が少しずつ広がっています。

 こうして考えると「青少年育成」をきっかけとして出会ったオペラが、「継続は力なり」といいますが、長い時間をかけて実を結んできたように思います。しかしながら、継続することは本当に大変です。オペラは総合芸術といいますが、出演者、裏方、オーケストラ総勢何百人という方々の力によって支えられています。エネルギーも費用もかかります。

 このような厳しいご時勢に、けして安く無いチッケトをご協力頂いているたくさんの皆様方に感謝の思いでいっぱいです。公演が近づいてきますと、本音で言うといろんな事を考えて少し憂鬱になってきます。でも、「古崎さんのお陰でオペラの楽しさを知ったよ」「今年は何をやるの?毎年楽しみにしているよ」などの言葉を頂くと、又自分の気持ちを奮い立たせることが出来ます。「熊本で毎年オペラ公演を続ける」という大変なことを、どこまで続けることが出来るかわかりませんが、夢を持って歩んで行きたいと思っています。最後に、当クラブの篠原会員が素敵な演技と歌声で出演されています。心よりブラヴァー!!



2004年プッチーニ作「トスカ」 @



2004年プッチーニ作「トスカ」 A



2004年プッチーニ作「トスカ」 B



2008年プッチーニ作「蝶々夫人」






              
   
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