リレーエッセイ リレーエッセイ　 すみれメンバーが毎月交替で執筆します 茶の湯と出会って 平成２０年１２月 石田加代子 　早いもので、私も還暦を過ぎました。気が付いてみると仕事と家庭を両立させながら我武者羅に走って来たように思います。そんな中ホッとするのはお茶を一服いただく時です。 　特に、和服を着て茶室でいただく一服のお茶は本当に心が和みます。 　最近では、野菜一つとってみても年中手に入れる事が出来、食物で、季節を感じる事が少なくなってきました。しかし、茶の湯では、床に飾られたお花、お茶に添えられたお菓子、そしてお道具などの取合わせで季節を感じる事が出来、四季折々の風情を楽しむ事が出来ます。 　茶道を学んでいるからこそ感じる事が出来る、風情、情緒、加えて「一期一会」といわれる人との出会いがあります。また、茶道で一番大切にされている「もてなしの心」は、何か殺伐とした現代に一番重要な事ではと感じています。 　茶の湯と出会えた事に感謝し、これからも学ぶ気持ちを忘れずに、楽しむゆとり持って、元気で笑顔を絶やさずに過ごしていけたらと思っています。