私たちソロプチミストは２年に一度の連盟大会と４年に一度の国際大会が開催されるが、今年はグラスゴーに於いて国際大会が７月２９〜８月２日開催された。つい最近テロの爆破を受けたばかりのグラスゴーだった。厳しい空港での検査を通りグラスゴーの街に着いた。会場はクライド川岸にある英国最大の国際展示会議センターSECC、通称その形からアルマジロと呼ばれている所である。世界中からやって来た志を同じくする女性達の友情と共有の熱意を味わう事が目的の参加型の大会である。

　開会式は１２才〜１８才の青少年で編成されたスコットランドのパイプバンドの演奏で始まった。リン・ダニング国際会長挨拶、音楽に合わせて、１２６カ国の国旗とデレゲートの入場、会場全員でお互いに顔を見合わせて「ハロー」とあいさつ。英語が話せなくても笑顔で「ハロー」でOKだ。セレモニーの後は会場を移し、ワインたっぷりの国際的な友好の場の展開。翌日は、英国皇室の出席も有り、とは言ってもやはり選ばれた方々との対面であった。いずれの国も同じである。

　８月２日、閉会式は次期会長マーガレット・ロボさんの紹介。役員の引継ぎが行われ、最後に両隣りの人と手を交叉してつなぎ合い、スコットランド民謡の「螢の光」をそれぞれの国の言葉で歌い、セレモニーは終了した。場所をホテルへ移し、晩餐会は伝統的なスコットランドダンスで盛上がり、色々な国の人たちとダンスを踊り、夜明けまでもーという感じであった。

　今回は自分の所属する組織の多様性と広がりを改めて認識した意義の有るものであった。もちろん、観光おまけ付きの旅行で、私達はピーターラビットで有名な湖水地方で、ナショナルトラストの管理する自然の中でワーズワースの詩に思いをはせ、エディンバラではお城を舞台にしたタトゥ(※)を楽しみ、グラスゴーの街では見事な市庁舎、偉大なる博物館、美術館、アールヌーボーの建築家マッキントシュにふれ、９日間で１０年間分位の楽しみを得た気分になった様な旅であった。
熊本の暑い地で留守番をしてくれた家族に感謝、感謝。

　　※タトゥ…余興として夜間に野外で行う軍楽行進