私のこだわりの中にシャンパ−ニュがあります。こだわりと言うよりむしろ好きなものの一つです。
特にこの時季、私を爽やかな気分にさせてくれるシャンパ−ニュは、なくてはならないものです。
きりりと冷やしたシャンパ−ニュをゆっくり開け、「しゅっ」と軽い音でコルクがはずれた時の歓び、フル−トグラスに注ぐ緊張感、立ち上る泡がグラスの表面でかすかにささやく音色、グラスの縁に沿ってできるコリエ・ド・ペルル(真珠のネックレス)と呼ばれる大小の泡の輪や、淡い金色の微妙な色合いを楽しみながら、ほっと癒される瞬間です。
グラスがかわると味や香りが変わるのもシャンパ−ニュの興味深いところです。
私は、普段フル−トグラスを使いますが、澱熟期間の長いシャンパ−ニュの時は、チュ−リップ型のロブマイヤ−のバレリ−ナでコクと芳醇な香りを楽しみます。
和の食卓では脚の短いバカラのロ−ハンで、一人膳を楽しんだりもします。
昔からフランスでは「シャンパ−ニュは女性を美しくする」と言われているそうです。
幸福感に満たされ元気をくれるワインだからだと思います。
シャンパ−ニュは、私に日常の煩雑さを忘れさせ、至福の時間をくれるワインです。
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