真夜中、お気に入りのレコードをかけながら、ベッドの上で読みかけの本を開きます。
これから眠りにつくまでの時間の流れは、わたしの一番好きなひと時です。
未来に流れる時間を追求すると、宇宙論にまで発展しそうですが、時の流れは、乱された心を穏やかに元に戻してくれるありがたいものだと思います。
夫が病気で入院をした頃から、約9年。
当時は、9年後の今、このように夫と共に平穏な日々を取り戻していることなど想像すらできませんでした。
しかしながら、その間、私の不安をよそに、時は静かに優しく流れてくれていました。
レコードが止まったようです。
本の続きは、また明日。
今日も一日、無事に過ごせたことに感謝しながら、部屋の明かりを消しましょう。