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リレーエッセイ 8月 essay

運動会のお弁当                          島田敏子


2015年5月24日の日曜日、小学2年生の孫が通う小学校の運動会が開催されました。近頃、小中学校の運動会は5月の開催が多いと聞きました。
私たち団塊の世代の小学校の運動会は10月の秋だったと思います。栗とかまだ出始めのすっぱいみかんとか、秋の味覚の果物がお弁当と一緒に出されていました。また、運動会開催前にぜんざいやフルーツ蜜豆、紅白餡餅、助六弁当などのバザー券が学校より販売されていて、各家庭で何を買うかを決めて申し込み、運動会当日のお昼ご飯のときに引き換えに行った記憶があります。
そしてどこの家庭も兄弟姉妹が何人もいたと思いますが、我が家の小学2年生は一人っ子です。その孫の運動会に両親はもちろん、それぞれの祖父母、叔父、叔母、いとこ、と一人の子になんと10人のギャラリーが応援に駆け付け、驚くばかりです。
そんな家族のお弁当を作るのは女性軍。おかずやご飯ものなど担当を決めて、重ならないようにそれぞれ作ってくるのが我がファミリーのやり方です。孫が幼稚園の時の運動会からいつの間にか定番になりました。
海老フライ、ささみのフライ、たまご焼き、かまぼこ、煮しめ、肉団子、卵とソーセージの海苔巻き、稲荷ずし、海苔巻き、鮭・昆布・梅・いくら・ホタテ入りおにぎり等々と重箱がカラフルに広げられます。
お昼時、小学校の体育館の中は我が家ばかりではなくどちらも小学生一人に対して大人の数が多く見られますが、気取ること無く同じ弁当をつまみあう光景は今も昔も同じかなと思います。年に何度かこうして大人も子供も同じお弁当を食する光景を目の当たりにすると我が子供の頃の思い出が蘇り、今は亡き母の味を懐かしく思い出します。

        




 国際ソロプチミスト熊本−すみれ

<例会日>
 毎月第3木曜日 午前10時〜
<例会場>
 ANAクラウンプラザホテル
     熊本ニュースカイ

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