本文へスキップ

リレーエッセイ 5月 essay

「 五風十雨 」                        松本芙充子  


5月になり華麗な花々から若々しい緑の木々になった。
3月の雨と4月の風が5月の緑を造ると聞く。
4月にしだれ桜が美しい山間のお寺で、
お釈迦様の花祭りに参加した。その折「五風十雨」という
熟語を聞いた。後漢時代の思想家王充の言で
<五日に一度風が吹き十日に一度雨が降る>の意で、
世の中が平穏無事である。気候が穏やかで順調な事を
云うそうだ。今年の春の天気は、一日の寒暖の差が激しく、
雨脚も激しく、これまでの日本でないように感じる。
雨が降ると流石に草花は元気になるが、中国から風で運ばれる
PM2.5のせいか花も木も以前のようなみずみずしさがない。
水をやるとほっとした様にと活き活きしてくる。
目も鼻もむず痒い。家に居ながらにして、最近の日本の置かれた
状況と周辺諸国の事を考えてしまう。
平和が一番で戦争反対なのは、食べる物がなかった時代に育った人間として、肌身にしみている。しかし、世界情勢が混沌となって来つつある現状を踏まえると、他国に隙を与えない為に国の守りを持つ事が、子孫の為にも、人権尊重の民主主義国家として日本国が存在するためにも必要だと強く考える。
その為には国を愛し誇りを持つ事、日本の正しい歴史や文化を学ぶ事が、絶対に必要な事だと思う。花の時期を過ごし、新鮮な若葉や濃い緑の木々を見る時、心からの笑顔で「五風十雨」を楽しめる国になる事を願っている昨今だ。
      

                              




 国際ソロプチミスト熊本−すみれ

<例会日>
 毎月第3木曜日 午前10時〜
<例会場>
 ANAクラウンプラザホテル
     熊本ニュースカイ

 お問い合せ は↓をクリック

  お問い合わせフォーム





Since March 1, 2005.